クロスビーは全グレードマイルドハイブリッド搭載です。
ということは、マイルドハイブリッドシステムの基本的機能であるアイドリングストップも装備されています。
そんなクロスビーのアイドリングストップなのですが、勝手に解除される、アイドリングストップしないという声をよく聞きます。
ここでは、まず、なぜアイドリングストップが解除されるのかをチェックしておきましょう。
また、燃費面では大きな効果のあるアイドリングストップですが、常時キャンセルしたいという声も多いようです。
こうした声が出る理由は何か、常時キャンセルするにはどうしたらいいかについても説明しておきます。
クロスビーのアイドリングストップがなぜ解除されるか
ここでは、クロスビーのアイドリングストップのメカニズムを確認したうえで、そのアイドリングストップがなぜ解除されるかを説明していきます。
- クロスビーのマイルドハイブリッドとアイドリングストップ
- クロスビーのアイドリングストップが解除される理由と対策
クロスビーのマイルドハイブリッドとアイドリングストップ
クロスビーに搭載されているマイルドハイブリッドは、減速エネルギーで発電し、加速時はモーターでエンジンをアシストする仕組みです。
モーター機能付発電機で、減速時のエネルギーを利用して発電して、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電します。
減速して時速9km/h以下になるとアイドリングストップが働いてエンジンが停止します。
加速時には充電した電力でエンジンをアシストすることで、燃費の向上を実現するというものです。
このシステムの燃費改善のポイントは以下の3点です。
- アイドリングストップでエンジンを止めて燃料消費を抑える
- 減速時にアイドリングストップ用のバッテリーに充電することによりエンジン出力による充電を抑制して燃料消費を抑える
- 停止状態からの加速という一番燃料を消費する場面でアシストすることにより燃料消費を抑える
クロスビーのアイドリングストップが解除される理由と対策
アイドリングストップの作動条件
クロスビーの場合、以下の条件を満たせば、走行中にアイドリングストップ表示灯(緑色)が点灯し、アイドリングストップが可能な状態になります。
- バッテリーが十分に充電されていて、バッテリー内が所定温度内にある
- 冷却水が所定温度内にある(エンジンが十分に暖まっている)
- 運転席シートベルトを着用している
- 運転席ドアが完全に閉まってている
- ボンネットが完全に閉まっている
- セレクトレバーの位置がDまたはNである
- アイドリングストップシステム以外の電子制御システムからエンジンを停止する信号が出ていない
- マニュアルモードで走行していない
- エアコンの吹き出し口温度が、冷房時には十分に冷えている、暖房時には十分暖まっている
- デフロスタースイッチが停止状態(OFF)になっている
そのうえで、停車前の減速時や停車時に以下の条件を満たせばアイドリングストップするのです。
停車前の減速時 |
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停車時 |
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アイドリングストップが解除される理由と対策
アイドリングストップが解除される理由は前述の条件のどれかが満たされていないからです。
よくあるのは以下のような場合で、対策も併せて記載しておきます。
- バッテリーの劣化の対策
バッテリーを交換し、電流積算値をリセット(ディーラーじゃないとできません)する。
- バッテリーの放電過多(長期運転しなかった倍など)の対策
しばらく運転してバッテリーにしっかり充電する。
- エンジン始動しばらくや冬季で冷却水温度が低い時の対策
しばらく運転して水温を上げる。
- 冷暖房がしっかり効いていない時の対策
あきらめましょう、アイドリングストップするとエアコンが止まりますよ。
他によくあるのが、アイドリングストップシステムOFFスイッチを押していたり、マニュアルモード時にはアイドリングストップは効きません。
また、バッテリーの放電量が多くなったり、頻繁にアイドリングストップを繰り返したりすると、アイドリングストップが解除される場合があります。
クロスビーのアイドリングストップを常時キャンセルするには
クロスビーのアイドリングストップを常時キャンセルしたいりゆうと常時キャンセルする方法を説明します。
- クロスビーのアイドリングストップをキャンセルしたくなる理由
- クロスビーのアイドリングストップを常時キャンセルする方法
クロスビーのアイドリングストップをキャンセルしたくなる理由
クロスビーのアイドリングストップをキャンセルしたくなる理由を口コミでチェックし、アイドリングストップの最大のデメリットを説明します。
口コミのアイドリングストップをキャンセルしたくなる理由
口コミのアイドリングストップをキャンセルしたくなる理由は以下のとおりです。
- アイドリングストップ中にエアコンが効かなくなる
- 青信号になろうとしている時でもアイドリングストップがかかる
- 始動時に一瞬タイムラグがあるので右折時で車の流れが切れるのを待つときはヒヤッとすることがある
- ほんの一瞬の停車でアイドリングストップが作動してバッテリーの悪そう
- バッテリー交換が高くて、交換周期が短い
- バッテリー代の元がとれるのか
アイドリングストップの最大のデメリット
アイドリングストップの最大のデメリットはバッテリーに優しくないことです。
アイドリングストップ車は頻繁にアイドリングストップが作動しますが、そのたびにスターターモーターでエンジンを始動させます。
スターターモーターを作動させるとバッテリーを消耗するので、急速充電して回復させます。
バッテリーにとっては急速充電はタイトな環境になるので、急速充電対応して充電量も多いアイドリングストップ対応バッテリーを装着します。
問題は、このバッテリーが通常の充電制御バッテリーの数倍の価格がして、通常のバッテリーが4~5年持つのに、2~3年しか持たないのです。
しかもスズキの場合バッテリー交換時に電流積算値をリセットする必要があるので、ディーラーのお世話にならない完全は不可能なのです。
また、スターターモーターやオルタネーターなどの使用頻度も多く、強化されているとはいえ、耐久性も気になります。
これだけ考えると、アイドリングストップによる燃費節約で回収できるのかなと思ってしまいますね。
クロスビーのアイドリングストップを常時キャンセルする方法
クロスビーのアイドリングストップを常時キャンセルする方法はいくつかあります。
アイドリングストップシステムOFFスイッチを押す
引用元:https://onetop.tokyo.jp/2018/01/29/スズキ-クロスビーにステアリングリモコンアダプ/
クロスビーのアイドリングストップを常時キャンセルする方法はいたって簡単です。
ダッシュボード下方、運転席の右の膝先にあるアイドリングストップシステムOFFスイッチを押せばいいのです。
ただ、一つだけ問題があります。
このスイッチ、エンジンをOFFにするたびに初期化されてアイドリングストップシステムがONになるのです。
エンジンをかけるたびにこのスイッチをOFFにするのはさすがに現実的ではありませんね。
アイドリングストップキャンセラーを装着する
こんな問題を解決するのが「アイドリングストップキャンセラー」です。
これはアイドリングストップシステムOFFボタンと配線の間にキャンセラーを割り込ませて、常時OFFにする機能を追加する仕組みです。
車の電気配線をいじったことが無い人にはハードルが高いのですが、経験のある人なら1時間あれば装着可能です。
価格も安いものなら税、送料込みで2,000円くらいからで手に入ります。
アイドリングストップキャンセラーを自作する
アイドリングストップキャンセラーを自作する方法はいくつかあります。
- アイドリングストップシステムOFFスイッチを常時ONにする回路を作成(市販品と同じ)
- ボンネットの開閉を監視しているコネクターを外す(アイドリングストップはボンネットが開いた状態では作動しない)
- アイドリングストップシステムOFFスイッチを常時ON状態で直結する
いずれもWebで見つかるので試してみてもいいと思いますが、もっと簡単な方法があります。
ちょっと厚手の紙、そうですね、カレンダーくらいがいいでしょうか。
これをスイッチに差し込めるくらいの大きさ、1cm×1cmくらいに切って数枚用意します。
クリスビーのアイドリングシステムOFFスイッチをオンにして、スイッチとスイッチ外側の隙間に紙を2、3枚差し込みます。
エンジンをOFF、ONしてアイドリングシステムOFFスイッチが活きていたら成功です。
私も他の車で使っていますが、密着がわるくなって1回だけONになりましたが、紙を再度差し込んでからはONになったことはありません。
見栄えは気になるほどではないですし、そもそも他人が見るところじゃありません。
予算ゼロでノーリスクですから、興味のある方は試してみてもいいかもしれません。
まとめ
クロスビーに限らず、アイドリングストップシステムが解除されてしまうことにストレスを感じてしまう人は多いようです。
一方で、アイドリングストップシステムの動作そのものにネガティブな印象を抱いておられる方も多いようです。
JC08モード燃費時代はアイドリングストップは燃費向上に有効でした。
しかし、WLTPモード燃費の測定ではアイドリングの時間も短くなりました。
しかもアイドリングストップはコストも高く、バッテリー等ランニングコストも高いという問題があります。
ヤリスがアイドリングストップを採用しなかったのもこんな理由があるのかもしれませんね、
アイドリングストップを解除すること自体は簡単なことですし、リスクもほとんどなく、バッテリーにも好影響が期待できそうです。
燃費があまり気にならばい方は試してみてもいいかもしれませんね。
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