クロスビーについては、「価格が高い」とのコメントを目にします。
車の価格については、クロスビーに限らず、軽自動車も車体本体価格は上昇傾向にあります。
価格高騰のひとつの要因に安全装備が挙げられるでしょう。
以前だとオプション扱いだった装備が標準装備となったことで価格が上昇しているのです。
この傾向は軽自動車で顕著に現れていますね。
この記事では、クロスビーの価格が高いと言われる理由が的外れだと感じる理由をお伝えするとともに、クロスビーのライバル車として最適な車種との比較結果をお伝えします。
クロスビーの価格が高いという根拠は正しい?
クロスビーの価格が高いのか、そうでもないのか、安いのかを判断するには次の条件を満たす必要があります。
- 基準を明確にする
- 比較対象のレベルを合わせる
それぞれについて見ていきます。
1.基準を明確にする
何かを比較して判断するには、判断基準を明確にする必要があります。
なぜなら、例えば価格比較を行う場合であれば、何に対して高いのか安いのか判断出来ないからです。
クロスビーの価格比較を行い、高い・安いを判断しているサイトは多いですが、クロスビーの価格帯に合う車を集めてきて比較したり、クロスビーと同じ排気量の車を比較対象としていることが多い気がします。
例えば、クロスビーと次のような車と比較しているのです。
- フィット(ホンダ)
- ヴェゼル(ホンダ)
- CX-3(マツダ)
- ジムニー(スズキ)
- ジューク(日産)
クロスビーと上記の車を排気量と価格を比較してみます。
車種 | 排気量 | 価格帯 |
---|---|---|
クロスビー | 1000cc | 約176.6万円~約218.9万円 |
フィット | 1300cc 1500cc | 約142.9万円~約236.7万円 |
ヴェゼル | 1500cc | 約229.1万円~292.6万円 |
CX-3 | 1800cc | 約212.8万円~約295.4万円 |
ジムニー | 660cc | 約145.8万円~約184.1万円 |
ジューク | 1500cc 1600cc | 約197.5万円~約255万円 |
【排気量で比較】
ご覧いただくとわかりいますが、クロスビーの排気量1000ccに対して、ジムニーは軽自動車で660cc、他の車については、1300ccから1600ccとクロスビーに比べて遥かに大きい排気量となっています。
こんな状態で比較対象となるのでしょうか?
無理があると考えるのが妥当でしょう。
【価格帯で比較】
価格帯で比較すると、クロスビーと一番近いのは一番安い価格帯で「ジューク」と「CX-3」、高い価格帯で「ジムニー」が一番近いことになります。
ただ、価格帯で比較してもばらつきが大きく比較するのは難しいですね。
軽自動車のジムニーと比較するのも無理があります。
ここで言えるのは、比較対象のレベルが合っていないということです。
このことを踏まえて次の「比較対象のレベルを合わせる」を見てみましょう。
2.比較対象のレベルを合わせる
ここでいう比較対象のレベルを合わせるというのは、具体例をあげた方が分かりやすいと思うので具体例を挙げてみたいと思います。
例えば、トヨタのノアの購入を考えている場合の比較対象を挙げると次のようになります。
【ノア(トヨタ)の購入を検討している場合】
- ヴォクシー
- エスクァイア
- ステップワゴン
- セレナ
この4台はすべてノアのライバルと言われる車種になります。
ノアと同じトヨタのヴォクシーやエスクァイアについては、ノアの姉妹車の位置づけですし、ステップワゴンとセレナに関しては、長年比較対象とされてきた車になります。
大きさや排気量、価格帯なども通っています。
ホンダのステップワゴンについてはダウンサイジングターボが搭載されているモデルもありますので排気量は小さくなっていますが、車格としてはノアと同等と考えて問題ないと考えます。
ノアと上記4台の排気量と価格帯を比較すると次のようになります。
車種 | 排気量 | 価格帯 |
---|---|---|
ノア | 1800cc
2000cc |
約210万円~約338万円 |
ヴォクシー | 1800cc
2000cc |
約210万円~約338万円 |
エスクァイア | 1800cc
2000cc |
約266.4万円~約339.8万円 |
ステップワゴン | 1500cc(ターボ車)
2000cc |
約245.6万円~約339.6万円 |
セレナ | 2000cc
1200cc(e-POWER) |
約244.1万円~約382.1万円 |
上表を確認すると、排気量に関してはステップワゴンの1500ccがターボ車で、セレナの1200ccがエンジンで発電してモーターで走るe-POWERという特殊性を除けば、同じような排気量をしています。
価格についても、ノアとヴォクシーの最低価格が他の3車種と比べて安いことを除けば、ほぼ同じような価格帯となっていることがわかります。
このように、比較する対象車が同じレベルにあると比較する価値があります。
価格については、どの車もラインナップが充実していますので、ご自身の好みのグレードをチョイスして比較することで価格の高い安いの判断も行います。
しかし、ノアと同じミニバンでも比較対象にアルファードやエルグランドが入っていたらどうでしょう。
ノアの最高価格とアルファードの最低価格が同じようないびつな比較となります。
これでは、比較対象として的外れということが言えるのではないでしょうか。
ここで、クロスビーに戻ってみましょう。
クロスビーの最適なライバルは?
クロスビーの比較対象として最適な車は何なのでしょうか。
クロスビーの排気量は1000ccです。
排気量が同じ車は?
クロスビーと同じ排気量だったら、トヨタのルーミー、タンク、ダイハツのトールが該当します。
コンセプトが同じ又は近い車は?
コンセプトがクロスビーと同じ又は近い車については、排気量はクロスビーよりも200cc大きくなりますが、スズキイグニスが近いでしょう。
クロスビーのライバルを考えた場合、
ルーミー、タンク、トールはミニバンなのに対して、
クロスビーとイグニスはSUVです。
クロスビーに関しては、軽自動車で大人気となったライバル不在と言っても良いハスラーのコンセプトを受け継いでいます。
ハスラーの排気量は660ccですが、排気量が1000ccになったハスラーにも見えるのがクロスビーですので、ミニバンの購入を考えている方が購入対象にするとは考えづらいです。
となると、比較対象はイグニスだけになるのではないでしょうか。
ここで、クロスビーとイグニスの排気量と価格帯を比較してみます。
クロスビーとイグニスを比較!
クロスビーの比較対象としてイグニスが最適だということで、ここでは、改めてクロスビーとイグニスを排気量や価格帯、寸法、重量、燃費等で比較してみたいと思います。
クロスビーとイグニスを排気量と価格帯で比較
車種 | 排気量 | 価格帯 |
---|---|---|
クロスビー | 1000cc | 約176.6万円~約218.9万円 |
イグニス | 1200cc | 約138.2万円~約187.6万円 |
クロスビーとイグニスを比較すると、排気量はクロスビーよりもイグニスが200cc大きいですが、価格帯はクロスビーはイグニスよりも約35万円ほど高くなっています。
次は、寸法と重量、燃費を比較していみます。
クロスビーとイグニスを寸法、重量、燃費等で比較
車種 | クロスビー | イグニス |
---|---|---|
全長(mm) | 3760 | 3700 |
全幅(mm) | 1670 | 1660 |
全高(mm) | 1705 | 1595 |
室内(長さ)(mm) | 2175 | 2020 |
室内(幅)(mm) | 1355 | 1365 |
室内(高さ)(mm) | 1280 | 1250 |
重量(kg) | 960~1000 | 880~920 |
JC08燃費(km/L) | 20.6~22.0 | 25.4~28.0 |
クロスビーとイグニスを寸法と重量、そして燃費で比較してみたところ、車の外観の大きさについてはクロスビーとイグニスではそれほど変わりません。
しかし、車内の寸法については、長さ、幅ともにクロスビーの方が約100mm、高さについては30mm高くなっています。
車内での快適性はイグニスよりもクロスビーの方が高いでしょう。
しかし、一方でイグニスはクロスビーよりも排気量が大きいにもかかわらずカタログ燃費はリッター当たり5km/Lほど良いため、実燃費についてもイグニスはクロスビーよりもリッター当たり4km/Lは良いと考えられます。
ここで行った同じスズキから販売されているクロスビーとイグニスを比較すると、クロスビーは割高とも言えるでしょう。
ただ、クロスビーがアウトドアでの快適性を追求した装備や工夫を考慮にいれると、必ずしもクロスビーの価格が高いとは言えないとも考えます。
まとめ
クロスビーの価格が高いといわれることについて、数々のサイトの記事で書かれていますが、比較対象が的はずれだと感じる理由を排気量や価格などの比較することで理由をお伝えしました。
そして、クロスビーのライバル車と言えるる車として一番近いのはクロスビーと同じスズキから発売されているイグニスである理由もお伝えしました。
イグニスと比較すると価格面ではクロスビーは割高と言えそうですが、アウトドアで活用することを考慮すると、イグニスよりもクロスビーの方が使い勝手が良いと思い得ることから、総合的に判断するとかならずしもクロスビーの価格が高いとはいえないと結論づけました。
参考になれば幸いです。
クロスビー 値引き最大化の秘策
クロスビーを新車で購入する時、「出来るだけ安く購入したい!」と思いませんか?
クロスビーも安全装備の充実等により車両本体価格が約200万円と高額になっています。
だからこそ、出金を減らしたいと思うのも無理はありません。
例えば、出金を減らす手段として思い浮かべるものは「値引き」ではないでしょうか?
確かに値引き額が大きくなればなるほど出金を減らすことは出来ます。
しかし、現実は排気量の小さな小型車の値引きはクロスビーを販売するスズキ社だけでなく各メーカーともに大きくありません。薄利多売で利益を出す戦略です。
だからといって、諦める必要はりません。
方法はあるのです。
知っている人は「なんだあの方法か!」と思うかもしれませんが、知らない人にとっては「そんなに違うの?」というものです。
詳細を下記の記事で説明していますので確認してみて下さい。
一度、知っている方法か確認してみても損することはありませんよ!
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