クロスビーには「MZ」と「MX」の二つのグレードがあり、どちらもハイブリッド車となっています。
ハイブリッドといえば、一般的に「燃費が良い」というイメージがありますよね。
ですが、クロスビーのハイブリッドエンジンの燃費は本当に良いのでしょうか?
この記事では、クロスビーの二つのグレードのカタログ燃費と実燃費を比較するとともに、比較対象となる複数のハイブリッド車のカタログ燃費と実燃費を調べてみます。
そのうえで、クロスビーハイブリッドと比較してみて燃費の良否を判断してみたいと思います。
目次
クロスビーハイブリッドのカタログ燃費と実燃費
2WDと4WDそれぞれのカタログ燃費・実燃費の比較表はこちらです。
なお、MX・MZとも燃費の数値は同じでした。
実燃費について今回はe燃費に投稿されている情報をもとに調べました。
カタログ燃費 |
実燃費 |
|
---|---|---|
2WD | 22.0km/L | 約16km/L |
4WD | 20.6km/L | 約15km/L |
(1)2WDのカタログ燃費・実燃費
2WDはカタログ燃費22.0km/Lに対して、実燃費は約16km/Lでした。
実燃費は、カタログ燃費の約7割達成していることがわかりました。
(2)4WDのカタログ燃費・実燃費
4WDはカタログ燃費20.6km/Lに対して、実燃費は約15km/Lでした。
こちらも、実燃費はカタログ燃費の約7割達していることがわかりました。
(3)2WD・4WD燃費比較まとめ
2WDと4WDの燃費の差は、カタログ燃費・実燃費とも約1km/Lとそこまでの差は感じられませんでした。
実燃費の達成率はどうでしょうか。
一般的に、実燃費はカタログ燃費の7割~8割ほどの燃費とされています。
2WD・4WDとも、実燃費はカタログ燃費の7割ほど達成しています。
悪くはない、と思うのですが、クロスビーは「燃費が良くなる」と言われているはずのハイブリッド搭載車のはずですよね。
ターボエンジンが標準搭載されているのも燃費に影響する一つかと思われます。
ですが、さらに考えられるのは、ハイブリッドの種類です。
従来のハイブリッドは、大容量のバッテリーとモーターを搭載しており、モーターのみでの走行が可能な方式です。
モーター走行中はエンジンが停止するため、燃費向上につながります。
それに対し、クロスビーハイブリッドは「マイルドハイブリッド」という方式を採用しています。
減速する際のエネルギーを利用して発電し、充電されたモーターが発進や加速の際のエンジンをサポートをしてくれる、というものです。
従来のような大容量のモーターなどを搭載する必要がなく、コストもかからないのがメリットでもあります。
しかし、小さいぶん、マイルドハイブリッドはモーターのみでの走行ができません。
あくまで、エンジンの補助をする役割なのです。
もちろん、発進時のアシストをしてくれることで燃費向上にはつながります。
しかし、エンジンが停止してモーターで走行ができる従来式に比べると、走行時にエンジンを使うマイルドハイブリッドのほうが燃費が落ちてしまうことになります。
一口にハイブリッドといっても、車によっていろいろな種類があるようです。
そこで次は、クロスビーハイブリッドとライバル車の比較をしてみたいと思います。
クロスビーハイブリッドのライバル車のカタログ燃費と実燃費
(1)クロスビーハイブリッドのライバル車
今回、ライバル車として、排気量1000~1500ccの生活四駆を含むハイブリッド車を基準に選ぶことにしました。
クロスビーハイブリッドの排気量は1000ccなのですが、ターボエンジンを標準搭載しています。ですので、通常の1000ccよりも大きなパワーがあると考えたためです。
というわけで、上記の基準をもとに、以下の3台を比較対象の車としました。
- イグニス(スズキ)
- ノートe-POWER(日産)
- ヴェゼル(ホンダ)
(2)クロスビーハイブリッドのライバル車の燃費
今回は、カタログ燃費・実燃費のほか、排気量・車両重量も比較してみました。
排気量 |
重量 |
カタログ燃費 |
実燃費 |
||
---|---|---|---|---|---|
クロスビー | スズキ | 1000cc | 1000kg | 20.6km/L | 約15km/L |
スズキ | 1200cc | 920kg | 25.4km/L | 約18km/L | |
ノートe-POWER | 日産 | 1200cc | 1300~1310kg | 28.8km/L | 約20km/L |
ヴェゼル | ホンダ | 1500cc | 1310~1380kg | 21.6~23.2km/L | 約18km/L |
1)イグニスの燃費
イグニスは、カタログ燃費が25.4km/Lに対し、実燃費は約18km/Lでした。
クロスビーハイブリッドと同様、スズキ製のイグニス。
こちらも、マイルドハイブリッドを搭載しています。
排気量は1200ccとクロスビーハイブリッドよりも大きいのですが、燃費自体はクロスビーハイブリッドよりも良い印象を受けます。
イグニスにはターボエンジンが搭載されていません。
そして、イグニスのほうがクロスビーハイブリッドより若干車体が軽いです。
ここも、燃費が変わってくる原因と考えられます。
2)ノートe-POWERの燃費
ノートe-POWERは、カタログ燃費は28.8km/Lに対し、実燃費は約20km/Lでした。
今回比較した車の中で最も高い数値であることがわかります。
ノートe-POWERは、また別のハイブリッドシステムを搭載しています。
エンジンは発電専用としてのみ使われるため、完全にモーターのパワーだけで走行する、というものです。
これは、「シリーズ式ハイブリッド」とも言われており、モーター独特の瞬発力もあり、発進時の加速もスムーズです。
パワフルさと電気自動車のような燃費性能両方を兼ね備えているメリットがありますね。
車両重量はクロスビーハイブリッドよりも重いのですが、それを補ってあまりある性能という事がわかりました。
3)ヴェゼルの燃費
比較した車の中で一番排気量の大きいヴェゼルは、カタログ燃費21.6~23.2km/Lに対して約18km/Lの実燃費でした。
車両重量も比較した車の中では最も重いにも関わらず、燃費の達成率も7割~8割と、良い印象を受けます。
ヴェゼルで採用されているハイブリッドは、「SPORT HYBRID i-DCD」と呼ばれています。
ホンダ独自に1モーターハイブリッドシステムを進化させ、システムを軽くコンパクにしました。
なおかつ、燃費性能や加速性能も重視したものです。
ほか、アクセルの踏みすぎを抑制するためのシステム(リアクティブフォースペダル)を採用するなど、燃費を向上させるための様々な機能が豊富だと思いました。
クロスビーハイブリッドの実燃費は良い・悪い?
私としては、
クロスビーハイブリッドの実燃費はやや悪い
という結論に至りました。
なぜなら、
クロスビーが搭載しているマイルドハイブリッドは、あくまでエンジンの補助的役割のため、従来のハイブリッドのような燃費は見込めませんし、加えて、ターボエンジン搭載のため、燃費は落ちてしまいます。
同じハイブリッド方式をとっているメーカーのイグニスと比べても3km/Lほどの実燃費の差があります。
ハイブリッドはたくさんの種類があり、メーカーそれぞれが独自に開発、進化しているものです。排気量や重量など、クロスビーより大きい車の方が燃費の数値が良いことを考えると、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
まとめ
この記事では、クロスビーハイブリッドのカタログ燃費・実燃費を調べました。
結果、クロスビーハイブリッドの実燃費はカタログ燃費に対して約7割の達成率であることがわかりました。
さらにライバルのハイブリッド車の燃費との比較し、加えて、クロスビーに搭載されているマイルドハイブリッドの概要、ライバル車のハイブリッドシステムについても調べてみました。
結果、クロスビーはライバル車と比較すると数値に若干の物足りなさがあることがわかりました。
それを踏まえ、クロスビーハイブリッドの実燃費はやや悪い、という判断に至りました。
ご参考いただければ幸いです。
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